📋 この記事を読んでわかること
- こむら返り(足のつり)が起きる仕組み
- こむら返りを引き起こす主な原因
- 毎日できる予防の5つのポイント
- つってしまったときの対処法
- 医療機関に相談すべきサイン
「夜中に突然、ふくらはぎがつって目が覚めた」
「歩いていたら急に足が固まった」
こむら返り(足のつり)は、誰でも一度は経験するありふれたトラブルです。けれど、繰り返し起こると睡眠の質を下げ、日中の活動量も落としてしまいます。特にご高齢の方では、転倒のきっかけになることも。
今回は、こむら返りの原因・予防・つった時の対処・受診の目安を、看護師の視点でやさしく整理します。
こむら返り(足のつり)とは
こむら返りとは、ふくらはぎの筋肉が何らかのきっかけで急に収縮し、強い痛みを伴うけいれんのことです。
- 多くは夜間や明け方に起こる
- 数秒〜数分続き、自然におさまる
- 痛みのあとも数日違和感が残ることがある
「こむら」はふくらはぎの古い呼び方。医学的には 腓腹筋(ひふくきん)のけいれん と呼ばれます。
こむら返りの主な原因
ふくらはぎの筋肉が突然けいれんを起こす背景には、いくつかの要因があります。
1. 水分不足
体内の水分が不足すると、筋肉や神経の働きが乱れ、けいれんが起こりやすくなります。
2. ミネラル不足(脱水を含む)
マグネシウム・カリウム・カルシウム・ナトリウム などのミネラルが不足すると、筋肉の収縮と弛緩のバランスが崩れます。汗をかく季節は特に注意。
3. 筋肉疲労・運動不足
- 慣れない運動のあと
- 長時間の立ち仕事のあと
- 逆に運動不足で筋力が落ちている場合も
4. 冷え
寒さで血流が悪くなると、筋肉が硬くなりけいれんを起こしやすくなります。夏の冷房による冷えも要因のひとつ。
5. 血行不良・持病
- 動脈硬化・静脈瘤などの血管の病気
- 糖尿病による神経障害
- 甲状腺機能の異常
- 腎臓病
頻繁にくり返す場合は、こうした病気が隠れていることもあります。
こむら返りを予防する5つのポイント
毎日のちょっとした習慣で、こむら返りはぐっと減らせます。
1. 水分をこまめにとる
- 1日 1.5〜2リットル を目安に
- 一度にがぶ飲みせず、少量ずつ何度も
- 寝る前にもコップ1杯
- 運動時や暑い日はスポーツドリンクも有効
2. ミネラルをしっかりとる
バランスのよい食事で、次の食材を意識して。
| ミネラル | 多く含む食材 |
|---|---|
| マグネシウム | 海藻・ナッツ・大豆製品・玄米 |
| カリウム | バナナ・ほうれん草・じゃがいも |
| カルシウム | 乳製品・小魚・小松菜 |
サプリメントに頼る前に、まず食事から。
3. 適度な運動とストレッチ
- ウォーキング・軽い体操でふくらはぎを動かす習慣を
- 寝る前にふくらはぎを伸ばすストレッチ(壁を押すように立ち、後ろの足のかかとを床につける)
- 筋肉の柔軟性と血流を保つことが、こむら返り予防の基本
4. 体を冷やさない
- 夏でも冷房対策を(薄手の長ズボン、レッグウォーマー)
- 入浴で体の芯から温める(38〜40℃で15〜20分)
- 就寝時の靴下や腹巻きも有効
5. 質のよい睡眠と生活リズム
- 睡眠不足は筋肉の疲労回復を妨げ、こむら返りのリスクを高めます
- 同じ時間に寝て、同じ時間に起きる生活リズムを意識
- カフェイン・アルコールの摂りすぎは脱水を招くため夜は控えめに
つってしまったときの対処法
突然のけいれんで動けないとき、落ち着いて次の3ステップで対処しましょう。
- つった筋肉をゆっくり伸ばす
- つま先を手前にゆっくり引く(足首を反らす)
- 自分で届かない時は、タオルをつま先にひっかけて引く
- 15〜30秒キープ
- 急に伸ばすと筋肉を傷めるので、必ずゆっくり
- 痛みがやわらぐまでそのままキープ
無理に動かさず、伸ばした状態で痛みが引くのを待ちます。
- マッサージや温めで血行を促す
- 痛みがおさまったら、ふくらはぎをやさしくマッサージ
- 温かいタオル・湯たんぽ(タオルを巻いて)で温める
- 水分・ミネラルを補給(白湯・スポーツドリンクなど)
力ずくで反対方向に動かしたり、強くもみほぐすのは逆効果です。ゆっくり・やさしくが原則。
こんな方は特に注意
次の方は、こむら返りが頻繁に起きやすい・重い病気が隠れている可能性があるため、注意が必要です。
- 高齢の方(筋肉量・水分量の低下)
- 妊婦さん(体重増加・ミネラルバランスの変化)
- 持病のある方(糖尿病・腎臓病・甲状腺の病気など)
- 利尿薬・降圧薬を飲んでいる方(薬の影響で電解質バランスが崩れやすい)
これらに当てはまる方は、頻度や症状を一度かかりつけ医に相談してみてください。
就寝前のひと工夫で予防力アップ
夜間のこむら返りに悩む方は、寝る前の習慣を見直してみてください。
- 入浴はぬるめでゆっくり(38〜40℃で15〜20分)
- 寝る前のストレッチ(ふくらはぎ・アキレス腱を伸ばす)
- 就寝時はふくらはぎを冷やさない(薄手の靴下・レッグウォーマー)
- 寝る前にコップ1杯の水
たったこれだけでも、夜中のつらいこむら返りがぐっと減ることがあります。
🏥 こんなときは医療機関へ
こむら返りは多くの場合自然に治りますが、次の場合は医療機関の受診をおすすめします。
- 頻繁に起こる(週に何度も)
- 長引いて治らない(数十分以上続く・翌日以降も痛みが残る)
- 両足だけでなく他の部位にも症状が出る
- しびれや感覚の異常を伴う
- 足のむくみ・色の変化を伴う
特に糖尿病・腎臓病・心臓の病気がある方は、こむら返りの背景に病気のサインが隠れていることがあります。早めの相談で安心を。
まとめ
つらいこむら返りは、毎日のちょっとした習慣で予防できます。
- 水分とミネラルをこまめに
- ふくらはぎのストレッチを習慣に
- 体を冷やさない
- つったらゆっくり伸ばす・温める・補給する
- 頻繁なら医療機関へ
夜のつらさを減らして、朝までぐっすり眠れる毎日へ。足元から、暮らしの質をひとつずつ整えていきましょう。

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