📋 この記事を読んでわかること
- 看護師が足を観察するときの視点
- 色・形・温度・皮膚・爪・感覚の見方
- ご家庭でできる簡単な足チェック
- 早めに受診したほうがよいサイン
「最近、足のここがおかしい気がする」
「親の足、ちゃんと見たほうがいいんだろうか」
そう思っても、何を見ればいいのか、どこから始めればいいのか、よくわからない――そんな声をよく聞きます。
看護師は、訪問先や病棟で、毎日たくさんの方の足を見ています。長年見ているうちに、自然と「ここを見ればだいたいわかる」というポイントが身につきます。今回は、そのなかから、ご家庭でもチェックできるものを中心にお伝えします。足は健康のバロメーターです。少しの観察で、早めに気づけることがたくさんあります。
目次
看護師が足を見るときに注目している6つのポイント
1. 色
- 赤い → 炎症や感染のサイン
- 紫っぽい → 血流が悪い、うっ血しているサイン
- 白っぽい → 血のめぐりが極端に弱い可能性
- 黒っぽい → 重篤な血流障害。すぐ受診
- 左右で色が違うときは、片側の循環に問題が起きていることがあります
2. 形・むくみ
- 親指が外側に飛び出していないか(外反母趾)
- 指が曲がっていないか、重なっていないか
- 足の甲・足首がパンパンに腫れていないか
- 左右でむくみの強さが違うときは要注意
3. 温度
両方の足を、手のひらで包むようにして触れます。
- 片方だけ冷たい → 血流の問題
- 片方だけ熱い → 炎症や感染
- 両方とも冷たい → 全身の冷え、循環の弱まり
4. 皮膚
- 乾燥して粉をふいていないか
- かかとがガサガサ、ひび割れていないか
- 小さな傷、赤み、内出血がないか
- 指のあいだがふやけて、皮がめくれていないか(水虫のサイン)
5. 爪
- 厚みが増していないか(肥厚爪)
- 色が白〜黄色く濁っていないか(爪白癬の可能性)
- 角が皮膚に食い込んでいないか(巻き爪)
- 縦の筋・横の筋が増えていないか
6. 感覚・動き
- 触ったときに「触られているのがわかるか」
- しびれ・ピリピリ感がないか
- 足の指を一本ずつ動かせるか
- 片足だけ動かしにくくないか
家庭でできる、3分の足チェック
毎日でなくてOKです。お風呂上がりに、週に1〜2回。
- 明るい場所で、両足を並べて見る:左右差を比べやすい
- 手のひらで温度を確かめる:片足だけ冷たい/熱いを確認
- 指のあいだまで覗く:ふやけ・皮むけ・赤みがないか
- かかとを触る:硬すぎる、ひび割れていないか
- 爪を見る:色・厚み・形の変化
- 「いつもと違うところ」を一つだけ覚えておく:違和感があれば、次のチェックでも残っているか比較
ご家族の足を見る場合は、必ず一声かけてから。「ちょっと見せてね」と、優しいトーンで。
こんなサインは、早めに受診を
- 足に強い赤み・熱感・腫れがあり、痛みが続く
- 片足だけ強くむくむ
- 傷が、何日経っても治らない
- 足の色が、いつもと明らかに違う
- 強いしびれ、感覚の鈍さがある
- 異臭がする
これらは、感染・循環不全・神経障害などのサインのことがあります。糖尿病をお持ちの方は、特に早めに皮膚科・形成外科・内科にご相談ください。
※この記事は一般的な情報です。診断・治療は医療機関でお受けください。
看護師からひとこと
足は、毎日いちばん遠くで体を支えてくれている部分です。視界に入りにくく、年齢を重ねるほど、自分で見にくくなります。だからこそ、ご本人より先に、ご家族や周りの方が気づけることがたくさんあります。
訪問の現場で、「もっと早く気づいてあげればよかった」というお声を、ご家族からよく聞きます。でも、責める必要はありません。今日からでも、週に1〜2回、ほんの数分でかまわないので、足を見てあげる習慣を始めてみてください。それだけで、見逃してしまうトラブルが、ぐっと減ります。
足元から、毎日の安心が、ひとしずくずつ、積み重なっていきます。
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